人生を変える「断捨離」
先日、やましたひでこさんの著書『人生を変える断捨離』を読みました。
一時期ブームとなった「断捨離」という言葉
これは、モノを「断」ち、「捨」てることで、執着を「離」れていくという考え方に基づいています。
単なる片付け術ではなく、断捨離とは――
高い視座、広い視点、深い洞察を得るための思考法であり、
“自分らしく、調和の取れた、機嫌よく生きる”ことにつながる、
人生そのものの質を高める素晴らしい哲学なのだと、改めて気づかされました。
私自身も、部屋に積まれた本や着なくなった服、会社の書類、
そしてパソコンのデスクトップに散らばったデータなどを見て、
「忙しいから仕方ない(=現実逃避)」「いつか使うかも(=未来不安)」「捨てるのが惜しい(=過去への執着)」といった理由で放置していました。
ですが、本を読み終えるころには、すぐに行動したくなるような前向きな気持ちが芽生えていました。
断捨離とは、ただモノを減らすのではなく、
「捨てる(出す)」と「入れる」を繰り返すことで空間や自分自身を洗練させていく――
つまり、「今」「ここ」「自分」を生きるための“新陳代謝の美学”なのだそうです。
本書では、考え方だけでなく、実践的なアプローチも丁寧に紹介されています。
まとまった休みの前など、心と空間をリセットしたいときにぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
尾庭