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8年ぶりのフルマラソン

先日、8年ぶりにフルマラソンを走りました。

久しぶりの挑戦でしたが、正直に言うと準備は十分ではなく、練習不足のまま本番を迎えてしまいました。その結果、過去最高レベルに苦しいフルマラソンになりました。

フルマラソンはよく「自分との闘い」と言われます。
ただ、多くの市民ランナーにとっては、実際には「痛みとの闘い」と言った方が近いかもしれません。後半になると、脚は痛く、呼吸も苦しくなり、何度も「もうやめたい」と思います。

そんな話をすると、よく言われるのが
「なんでお金を払ってまで、そんなつらいことをするの?」
という言葉です。

たしかに、その通りだと思います。走っている最中は、自分でもそう思う瞬間があります。それでもまた走ろうと思うのには、いくつか理由があります。

一つ目は、やはり達成感です。
フルマラソンでは、途中で何度も苦しくなります。それでも、その日の自分なりにベストを尽くしたこと、最後まであきらめなかったことは、大きな自信につながります。タイムの良し悪し以上に、「投げ出さなかった」という事実に意味があると感じます。

二つ目は、普段行かない土地に行けることです。
マラソン大会は全国さまざまな場所で開かれています。景色や街並みを見ながら走り、その土地ならではの空気を感じることができます。さらに、走り終わった後に名物を楽しむのも大きな魅力です。そうした体験を通じて、日本にはまだまだ魅力的な場所がたくさんあると再発見できます。少し大げさかもしれませんが、痛みを伴って走った記憶は、その土地の思い出をより強くしてくれる気がします。

三つ目は、毎回新しい発見があることです。
そして今回、私が最も大きく学んだのは、「仲間と環境の大切さ」でした。

レース当日、27キロ付近で左ひざが痛くなり、思うように走れなくなりました。正直、このままリタイヤしようかと思いました。ところがそのとき、ちょうど5時間のペースメーカーと、その集団が後ろからやってきました。

そこで私は、「行けるところまでついていって、無理ならそのときやめよう」と気持ちを切り替えました。

すると不思議なことに、そこから最後まで一度も歩かずに走り切ることができました。結果は4時間57分。5時間を切ってゴールできました。

もしあのとき一人だったら、おそらく途中でやめていたと思います。ですが、集団の力、周囲の流れ、そして「ここまで来たならもう少し頑張ろう」と思わせてくれる環境が、自分の力を引き出してくれました。

今回のフルマラソンを通じて強く感じたのは、人は一人で頑張るだけではなく、どんな環境に身を置くかによって、発揮できる力が大きく変わるということです。仲間の存在や周囲の雰囲気が、苦しい場面で背中を押してくれる。これはマラソンだけでなく、仕事や日常にも通じることかもしれません。

4月14日 久保

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