2024年09月30日
先日、豊橋市のある介護施設に「バスの来ないバス停」が設置されているというニュースを見ました。名前の通り、施設内に本物の標識を設置してベンチなども置かれて停留所を再現していました。
認知症の方は存在しない自宅へ帰ろうとしたり病院に行こうとする際に公共交通機関を使おうとする心理が働くそうです。
発祥はドイツの養護施設とのことで、実際に行方不明になったり命にかかわる事故にもなりかねない行動を未然に防ぐことが目的。
実際にバス停で(実際には来ない)バスを待つ時間、施設スタッフや入居者と話しをしていると自然と落ち着いて気持ちよく施設へ戻られるといいます。
日本の高齢化の中、このように入居者にも施設スタッフにとっても「優しいウソ」で悲しい事故が減ったりスタッフの気苦労も減るのは素敵だと感じたニュースでした。
田中 利恵