2021年07月29日
弊社は創業以来、主に中小零細企業や事業主のお客様に保険商品の提案、販売を通じてリスクメネジメントや安心を提供してきました。一方で事業者様に必要とされ、求められた課題解決を付加価値提供の一環として又平時にもお客様に喜んでもらいたい想いで本業領域(専門分野)を超え対応してきました。
上記の活動を長期的かつ継続的に取り組んでいくうちに自社が最もお客様や社会に必要とされ得意とすることが主に以下の3つことであることを実感し、経験を重ね失敗も繰り返しながら確信することかできました。
1.お客様同士のビジネスマッチング
2.中小企業や事業主様の中でまだ世に埋もれている素晴らしい商品やサービスを自社の人的ネ ットワークの中で紹介、斡旋する
3.お客様のコスト削減、節税、採用、福利厚生、本業売上支援など様々な課題解決に保険商品以外の様々な情報やサービス、各種商品をご紹介する
又、コンシェルジュ的に中小企業や事業主向けの様々な課題解決を人柱的に自社で実証実験しながら実績や経験か伴うサービスとして展開してきました。同様なポジションの事業者も少なく、主力事業の保険代理事業以上に強い社会ニーズがあることを体感することで、ここ数年は特に積極的に事業として取り組んできました。コロナ禍やオンライン時代の到来もあり、全国各地の様々な中小企業、事業主、会計事務所、同業保険代理店などからも多くの問い合わせも増え、繋がりや接点も生まれスムーズに人的ネットワークが拡がってきました。
この度弊社の二つ目の柱であるコンシェルジュ事業が保険代理業と同等以上に成長してきたため、新会社を設立することになりました。人と人のご縁を結び良質な商品やサービスを繋げること新たな価値やイノベーションを生み出す会社として社名を「結新社」と名付けました。保険代理店業界ではやや異質な活動、事業をしておりますが、業界(専門)領域を超えた活動により以下の利点(成果)が明確に見えてきました。
1.一人当たり生産性向上
2.提携先やリクルート採用の人材面でのプラス効果
3.地域密着から全国対応へ(オンライン化)
4.成長事業者やイノベーション事業者との出会い創出
5,社員(スタッフ)の働き方改革(ワクワク感、意識の変化)
弊社としてはお客様(特に事業者)の課題解決に貢献するために保険商品の提供だけという時代は既に限界が来ており保険代理業の隣接分野や本業の強みを活かせる事業(領域突破)にも積極的に踏み出し、お客様のお役に立てる存在でありたいと思っております。
昔から「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざ故事がありますが、最近注目されている入山章栄氏が監修・解説されている「両利き経営」という中で「二兎を追う戦略こそが未来を切り拓く」と提唱されています。二兎とは「知の探索」と「知の深化」。https://diamond.jp/articles/-/259626
1.「知の深化」とは自社の持つ一定分野の知を継続して深堀し巻き込んでいく行為
(本業である保険代理業の深堀)
2.「知の探索」とは自社の既存の認知範囲を超えて遠くに認知を広げていこうとする行為
(本業領域の突破)
両利きの経営は大企業・中堅企業向けに書かれた理論のようですが、保険代理事業の強みを活かし持続的成長を維持しながらイノベーションを側面から起こし、パフォーマンス高くなる実例を中小の保険代理事業者の端くれとしても示していきたいと考えております。
創業200年以上続いている長寿企業の56%は日本の会社に集中しているというデータもあるようです。日本企業の長寿遺伝子である「先義後利」「三方よし」「不易流行」といった素晴らしい思想や価値観を少しでも多く取り入れながら常に新しいことに挑戦していきたいですね。探索は失敗するリスクを伴いますが二兎戦略で実績を残すことで多様性を認知してもらい必要とされ弊社の存在感を発揮していきたいと思います。
尾庭靖男