2022年07月19日
最近、私が気になり、応援している18歳の女の子のお話しです。
彼女の仕事はジョッキー(競馬の騎手)です。名前は今村聖奈さんと言い、今年3月にデビューしたJRAの新人騎手になります。彼女が7月3日に小倉競馬場で開催されたCBC賞という重賞レースに初騎乗をしたのですが、ベテランかと思える大胆な騎乗で5人目となる新人騎手の重賞初騎乗、初勝利(女性騎手では初)をしかも芝1200mのレースの日本レコードで達成しました。
勝利後のインタビューも拝見しましたが、とても18歳とは思えず、しっかりと自分の考え、行動、関係者への感謝をスラスラと答えていて騎乗技術だけでなく人間性も凄いなと感じました。
彼女はお父さんも元騎手で滋賀県の栗東にある栗東トレーニングセンターで生まれ育っています。お父さんのことも昔から知っていたのですが、私より年下の43歳で早くに騎手を引退されて調教助手という仕事をされています。5年ぐらい前にマスコミなどでも取り上げられていた藤田菜々子さんは競馬とは関係のないご家庭で育って騎手になっていますが、今村聖奈さんの場合は生まれてからずっとサラブレットに触れてきた生活をしてきたという点で感覚的な優位性などもあるかもですが、日本の競馬社会においては男社会という風潮がありますので、その中に飛び込んでいき新人のうちから結果を残している点は素晴らしいと思います。
JRAには現在4名の女性騎手が在籍しており、過去にも6名の女性騎手がいましたが、皆さん大きいレースを勝つこと無く引退していっています。海外においては女性のトップジョッキーも存在していますが、日本の競馬会における女性躍進というのは今まで成せてなかったかと感じています。
これから今村聖奈さんがJRA史上初の女性騎手によるG1勝利も達成してくれることと夢見て応援しています。
田中 龍一